VDT症候群
VDT症候群とは
VDT症候群とは、PCなどのディスプレイ(VDT:ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)を長時間使って作業することで、目や体にさまざまな症状が出ることをいいます。IT眼症やテクノストレス眼症とも呼ばれています。
主な症状
VDT症候群になると、目や体に次のような症状が表れます。
- 目が疲れる、乾く、痛くなる
- 目がかすむ、物が見えにくくなる
- 目がショボショボする
- 視力が悪くなる
- 眼精疲労がある
- 肩こり
- 頭痛
- 首、肩、手足のしびれ
- イライラする、疲れる、だるい
- 気分が落ち込む、よく眠れない
原因
VDT症候群の原因は、パソコンなどの画面に長時間向かっていることです。一般にテレビよりも液晶画面のほうが高いエネルギーを発していることと、長時間使うことが多いこと、使う際の姿勢が悪くなりがちなことからVDT症候群を引き起こすといわれています。
VDT症候群は、仕事でパソコンをたくさん使う大人やスマホのハードユーザーだけでなく、長時間ゲームに熱中する子どもでもかかる可能性があります。
VDT症候群の対策
適度に休憩を入れる
パソコンやゲームをするときには一定間隔で休憩を取りましょう。1時間ごとに10分程度が目安です。いくら休憩をとっても長時間続けていれば疲労は溜まってしまいますから、できるだけ長時間画面に向かわないことも大事です。
置く場所を工夫する
パソコンは視線が伏し目がちになる高さに置くと、目を見開いて画面を見ないで済むため、ドライアイなどが予防でき疲れ目が少なくなります。また、部屋の明かりが画面に反射すると目が疲れる原因になるので、明かりが反射しにくい場所に置くようにします。
部屋の明かりを工夫する
部屋の照明は明るすぎても目が疲れます。まぶしいと感じるような明るさ、もしくはパソコンを使うと目が疲れるような暗さにするのは避けましょう。
点眼薬をつける
眼科や市販薬で、VDT症候群によい目薬が手に入ります。主な有効成分としては、目の血行を促進するもの、ピント調整機能を改善するもの、目の潤いを補充する涙成分、角膜保護成分などがあります。目への負担を少なくするためには防腐剤が入っていないものを使用するとよいでしょう。
ブルーライト対策をする
液晶画面から出ているブルーライトは、強いエネルギーを持つ可視光線で、網膜まで達する光です。ブルーライトについてはまだ研究段階で目の疲れとの因果関係がはっきりしているわけではありませんが、対策としてパソコン画面に貼るシートや保護カバー、メガネなどが市販されているので活用するとよいでしょう。
ストレッチ体操をする
ずっと同じ姿勢を取り続けないよう、時々椅子から立ち上がって肩を回したり、背伸びをしたり、体を伸ばすようにします。