ドライアイ
ドライアイとは
ドライアイとは、涙の量が少なくなったり、涙の質が変わって目の表面を保護できなくなる病気をいいます。ドライアイとは、涙が乾いて潤いがなくなる目という意味です。
涙には悲しいときに泣くといった機能のほか、目の表面を保護する重要な役割があります。
涙は常に分泌されていて目に潤いを与え、角膜などが傷つくことから守ってくれています。たとえば、目にゴミが入っても涙の量が豊富なら洗い流してくれますが、少ないと目にゴミが残って傷をつける可能性があります。
また、血管がない角膜に酸素や栄養を運ぶのも涙の役目です。ドライアイになるとこの涙が減ってしまうので、目にトラブルが生じやすくなります。
ドライアイの原因にはいろいろあります。パソコンやスマホの使い過ぎ、加齢、エアコンの使い過ぎ、コンタクトレンズの使用などにより、近年患者が増えています。
ドライアイ対策
自分でできるドライアイ対策をいくつかご紹介しましょう。
目薬をつける
ドライアイ専用の市販の目薬があります。主に涙成分が入っていて涙を補充します。
まばたきの回数を多くする
パソコンなどがドライアイの原因になるのは、画面を凝視するのでまばたきの回数が少なくなるからだといわれています。まばたきをすることで、目の水分が蒸発するのを防いでくれます。
温める
目の表面には油層があり、目の水分を蒸発させない役目を果たしています。 この油層はマイボーム腺と呼ばれるところから分泌されるので、ここを温めることで分泌がスムーズになります。温めたタオルを閉じたまぶたの上に数分のせます。
部屋の湿度に注意する
空気がが乾燥する冬だけでなく、エアコンをかけっぱなしになる夏場も、ドライアイを引き起こします。部屋の湿度に注意して、加湿器を使うなど部屋の湿度を保ちましょう。
ドライアイの治療方法
ドライアイを眼科で治療してもらう場合には、どんな治療が行われるのでしょうか。
ドライアイ検査
ドライアイかどうかの検査をします。また、特殊な染料で目を染めて角膜に傷がないか確認し、何が原因のドライアイかを調べます。
人工涙液などの点眼薬
軽度のドライアイで一般的に行われている治療です。最も多いのはヒアルロン酸点眼薬です。ごく軽度であれば涙成分の点眼薬、傷がある場合にはステロイド点眼薬も使われます。
涙点プラグ
涙は鼻へも流れ出ていきますが、これをシリコン製プラグでふさいで目の表面にとどまるようにします。(当院では行っておりません)
眼軟膏(がんなんこう)
進行したドライアイに対して、夜間寝ている間に軟膏をつける治療です。