緑内障への福音となれるか?眼圧下降と循環改善~グラジェノックス(参天製薬 サプリメントです)
今日はしとしと雨も降り、寒いこと寒いこと。患者さまも体調を崩される方が多いようです。皆様ご自愛くださいませ。
さて、以前のブログでも書きましたが、現在日本人の失明原因第一位は緑内障です。
その中でも、緑内障発作といって、急に眼や頭が痛くなり気持ち悪い、ぼやける、翌日まで我慢してたら見えなくなった!といった「閉塞隅角緑内障」とは別に、
痛くも痒くもなく見えづらい部分が少しずつ少しずつ増えていって、「?なんかこの辺見えづらい?」と受診されたときにはかなり進行していたという「開放隅角緑内障」の率がアジア人には非常に多いと言われています。
開放隅角緑内障に対しては、眼圧下降(眼の張りを減らす)ことにより、眼の奥の視神経乳頭への負担を軽くさせるのが目標なのですが、どれだけ眼圧を下げても、もともとの視神経乳頭が弱すぎてじわじわと緑内障が進む方がいらっしゃいます。
そのために、近年は眼圧を下げる以外に、弱い視神経乳頭への血流を良くする事で視神経を守ろうという点眼が出てきました。
今回は、眼圧が下がり、また眼の奥の血管が広がる効果があるサプリメントが10/5に発売されたので、そのご紹介です。
もともと、ある種のフラボノイドは眼の微小な血流改善をもたらし眼圧下降に効果があると報告はあり、ベリー系(ビルベリーやキルベリー)は眼の奥や目の周りの血流改善(目のクマや眼の疲れなどの改善)目的として発売もされていましたが、今回はフラボノイドがいっぱい入った松樹皮エキスとビルベリーエキスを含み、いいとこどり?したサプリメントです。
海外での報告では、眼圧が下がり、眼への血管の拡張(すなわち、血流の改善)がみられたとのことです。大人数での結果ではないので、必ず効果がある!とは言い切れないものの、緑内障点眼の補助としては光明か!?と嬉しくなって当院でも導入しました。視神経がすごく弱そうな方におススメしようと思っています。
緑内障は一生付き合っていかなければならない病気なので、出来る限り眼の奥もよい状態で保っていきたいですね。
2017年10月13日 カテゴリー:医院からのお知らせ, 眼の病気, 院長ブログ